家庭を築いていくと、誰もが自分の家を持ちたいと思うようになることでしょう。
マイホームというのは、多くの人が持つ夢であり、そのためにはたくさんのお金を稼ぐ必要があるのです。
もちろん、中にはマイホームを不要としている人もいます。
実家をいずれ継ぐことになっている場合や転勤族などで次の住まいがわからない、つまり定住できないということもあるでしょう。
そういった場合は例外としても、同じところに住み続けるということであれば、自分たちで所有している住まいを欲しいと思うことでしょう。
これは知り合いの人の話ですが、贅沢をすることもなく、地味に生活をしながらも中古の住宅を購入したという例があります。
彼らはまだ結婚をして5年ほどでしたが、30代も半ば、子供も4歳と2歳の男の子がいる家庭でした。
それまでは賃貸のアパートに暮らしていました。
夫のほうが妻よりも3つほど年下でしたが、夫一人の稼ぎで生計を立てていました。
しかし、毎月の6万円ほどの家賃の支払いを考えると、自分たちで購入してしまいたいという気持ちが強くなったようです。
物件探しは住宅広告や地元の住宅情報誌などを見ていたようです。
予算としては、1500万円程度で考えていたのです。
なかなか中古のマンションにしても一戸建てにしてもその価格で出ているものは多くなかったのですが、地方で少し駅から離れた場所ではいくつかの候補がありました。
家族全員で週末になると探しに行っていたところ、予算よりは少し高くなってしまったのですが、
1680万円の築15年の中古の一戸建てを見つけることができたのです。
夫婦と子どもたちも気に入ったようでしたが、問題は購入費用でした。
もともと頭金はそれほど用意できなく、1500万円の借金をして購入する予定でした。
しかし、予想外にも少し価格が高くなってしまったので、初期の準備費用も合わせて1800万円の借金をすることにしたのです。
金融機関で借り入れをすることにしたのですが、返済期間は25年間、アパートの時よりも毎月の支払いが少し増えて7万円くらいになりましたが、
妻もパートに出ることにして、住宅の借金と子どもの教育費に備えることにしたのです。
そして引っ越し準備や家具や家電、外構工事などにもお金がかかったのですが、どうにか新居に引越すことができたのです。
今は借金の返済中ですが、事あるごとに自分たちの家はいいということを聞きます。
新築でなくても自分たちの好みにすることもできて、満足のいくような家になったと喜んでいるようです。
それでも余裕があるわけではないので、繰り上げ返済をすることができるほどのお金はないようですが、
定年退職をするころには完済できるのではないかと考えているようです。
借金はできればしないで済ませたいものですが、それによって仕事に対してのやりがいや
責任感も伴うものでもあるので、この家族にとってはプラスに働いているように感じます。